続けてきたことの意味。

それまでやってきたことが色あせるくらい、
自分にとってスケートボードは魅力的な出会いだった。
運命だと信じ、滑り続けてきた。
これからも、死ぬまで滑り続けると思う。
それが、俺のライフスタイルであり、生きる道だから。

 

 スケートボードに乗り初めて四十二年、あっという間だね・・・人生は(笑)。バックパックを背負って片手にスケートボードを持つ姿は八歳の頃から何も変わってない。続けてきた意味は、好きだからだろうし、スケートボード以上に魅力を感じるものに僕は出会えてこなかったからだろうね(笑)。スケートボードに出会うまではローラースケートをしたり、バイクが好きで・・・車も大好きだったからミニカーをたくさん持っていた。大人になったらモトクロスをしたかったからBMXのダートもやっていた。それと、小学校に入学すると同時にバイオリンを習っていたよ(笑)。ある事故で左腕に障害をもったことで、バイオリンはリハビリになるのでは・・・と始めたのがきっかけだったね。当時はそれほど好きでもなかったけど、小学校時代に六年間続けたおかげで、大人になった今でも弦楽器に興味があってウクレレやギターを弾いたりもする。僕がスケートボードに出会えたのは五つ上の兄貴のおかげなんだ。衝撃的で言葉を失ったよ。その日から自分の人生がガラリと変わることになった。もうミニカーよりも、仮面ライダーやマジンガーZなんて比にならないくらいね。僕の人生はこれだ! これでHEROになれるって(笑)。それ以来、スケートボードの事しか頭になくて学校の勉強は更に手がつかなくなり、成績もひどいもんだった。中一でサーフィンを始めて波があれば海に、無ければスケートボードに明け暮れる生活で、一層学校には馴染めずに孤独だった。十七歳でプロになりアメリカのコンテストにも出場して、国内でも色んな所でコンテストやデモに出かけ、スケートボードで報酬を得られるまでになり、バイクも車も自分で買って乗り回したよ(笑)・・・

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