目指す目的や出会いが作る、
ホームグラウンド。
[Yuji Azuma ─東 裕二─]

その場所が、ホームグラウンドになるまで。

 

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僕にとってのホームグラウンド・・・それは、福島県猪苗代町、磐梯山麓にあるペンションアルパインロッジの駐車場を借りて、五年前にプレハブを三棟購入してDIYをして作ったお店。そこが、冬のホームグラウンドです。

中学生の時に釣りとスケートボードに出会い、高校に入学した時にボクシング部に入部するもすぐに辞める。いろいろ理由はありましたが一番の理由は、中学生時代にスケートボードで出会った先輩がクルマを買い、冬になるとなにやら面白そうな遊びをしているではないか・・・。その面白そうな遊びがスノーボードでした。そこから横乗りという遊びに興味が出た僕は、先輩に「一緒に連れて行ってください!!」と、お願いしました。交通費やリフト代は高校生にとって痛い出費でしたが、なけなしのお金で連れて行ってもらい、初めてスノーボードをしたのを今でも忘れません。最初は先輩のお古のボードで滑っていましたが、やはり・・・自分のボードが欲しい!ブーツも欲しい!アレもコレも欲しい!となり、高校時代は、学校にばれないように毎日バイトしてお金を貯める事を選んだ・・・それが部活を辞めた理由です(笑)。確か、月に十万円くらいは稼いだのかな?お金を稼ぐ大変さもこの時に学んだなぁ。

先輩に連れて行ってもらうスノーボードは、まさにスパルタでした。夜中に出発するクルマの助手席に乗り込み、寝たらパンチ(笑)。寒い中、窓を全開にされ眠い目を無理矢理開けて頑張る僕。そんな優しいけど恐い先輩のお陰で、僕のスノーボード中毒がスタートしました。好きな事って追求したくなるでしょ?それからは、オフシーズンも滑りたい!と、なり、今は無きザウスやクールバル東京、カムイ龍ケ崎など室内ゲレンデに連れて行ってもらったりしました。先輩が仕事で一緒に行けない時は、一人で電車に乗りスノーボードをしに行って、帰りは血だらけで電車に乗った事もありました、まるで誰かに殴られたみたいな顔で(笑)。そんな風に滑っているうちに、トリックも少しずつ覚えて来た時かな。「もっと上手くなりたい」「もっと色んなゲレンデに行ってみたい」「いつか海外にも行きたい」なんて事を毎日考えるようになり。スノーボードの事しか考えられなくなっていきました・・・

 

 

ホームグラウンドで培った二十年。
そして今後。

高校を卒業し、その後ずっと山籠もりライフでスノーボードばかりしていて、気づけば三十八歳になっていました。十八歳~三十八歳までの二十年の間、毎冬、福島県の猪苗代町で滑り続けてきました。その間にカナダ、アメリカ、ニュージーランド、北海道、カムイ御坂(笑)など色々な場所を旅してきて、二十五歳の頃にメーカーからスポンサードされる様になりました。契約しながら滑っていました。

二十年の間、福島県の猪苗代町に籠っていて、ほぼそこしか知らないような僕に対して業界の方々は、福島だけじゃなくてもっと色々な所に行った方がいいとアドバイスをしてくれてました。しかし「関係ねーべ、自分の金で滑ってるんだし。何も言われる筋合いはない!」なんて風にトンがっていたアホな僕は、小さな反抗心を持ち、ハイシーズンは福島ばっかりで滑っていました。今思うと、色々な場所で滑っていれば、もっとスノーボードの視野が広くなり結果的にもっとスノーボードが上手なっていたのかな?とも考えます。

そんな中、何年も福島にいると色々な方と猪苗代で出会い、別れ、良い思いや嫌な思いをしたり、良い思いや嫌な思いをさせたり・・・まー、色々な思い出がある場所となり、とにかく猪苗代が大好きになったんです。出会った仲間がいつでもスノーボード出来る様にと考え、また、自分がスノーボードをしてきて困った事などその経験を生かして、スノーボーダーが困らない様にする為に店を作りました。自分がスノーボードをしてきて困った事は、必ず他の人達にも降ってかかってくる事だと思い、もし困った時はうちの店で何かヒントを見つけてもらえればと思います。そのヒントが良い方向に行き、また福島に来たいと思ってもらえれば幸いです。誰もが「サイコー!」って滑る事が出来るこの場所が、僕のホームグラウンドなんだなってつくづく思います・・・

 

 

 

Mt.Hoodで行われたHOLY BOWLY

嬉しい事に、日本のドメスティックブランドであるDEATHLABELMt.Hoodで行われるイベント「HOLY BOWLY」に迎え入れてもらえる事になり、そこにチームで行くぞ!となった時は二つ返事で参加させてもらいました。世界中からトップライダー達が集結する大きな祭りに参加出来るなんてすごく光栄な事だし、トップライダーの滑りを間近で見れ、本場の大きな山で滑る事が出来るのも大きな魅力でした。

イベントの初日にその会場を目の当たりにした時の驚きは今でも忘れられません。まさに度肝を抜かれました。誰かが粘度で作った様なアイテムやボウルが斜面のトップからボトムまで至る所に溢れていて、どうやって滑るの?って思ったくらいです。強者たちはいとも簡単にそこで上手に遊び、飛び、酒を飲みながらブッ飛んでいました。想像を遥かに超えたアイテムって中々見る事が出来ないですし、それに驚きながらも心の中では「いつか福島でも!」って考えたりもしました(笑)。いつか本当にそれを実現する為には行動あるのみですね。福島のゲレンデはMt..Hoodと比べると小さいので、あのスケールを出すのは厳しいかなとも思いますが、それに近いイベントがいつか出来たらと期待もあります。まずは、どこかのゲレンデが理解してくれる事が先決ですね・・・

 

DEATHLABELというブランド。

DEATHLABELは、日本のスノーボードブランドなのに海外チームが在籍するブランドなんですね。だから、今回の様にMt.Hoodで行われたHOLY BOWLYなど海外に行っても英語には困らない、なぜならその海外チームのメンバーがヘルプしてくれるからです。彼らからは、まさに海外のいろいろなカルチャーを肌で感じる事が出来、貴重な経験をする事が出来ます。もちろん彼らが日本に来たら日本のチームの皆で助けるという自然の流れが出来ています。最近多くなって来たように思います。最近では「日本チーム vs 海外チーム」みたいな感じで、インスタグラムなどSNSで画像やショートムービーでバトルの様になっていて、チーム全体でDEATHLABELを盛り上げています。こういう風になったのは海外チームのお陰で、彼らの感性を吸収して共有し合っています。意外と海外チームはマメなんですよ。#DEATHLABELを見てもらえればきっと理解してもらえると思います・・・

 

THANK YOU DEATH LABEL.
I LOVE SNOWBOARDING.

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